第8回 ISO/TC8/SC6(船舶及び海洋技術専門委員会/航海及び操船分科委員会)シンガポール会議概要

第8回 ISO/TC8/SC6
(船舶及び海洋技術専門委員会/
航海及び操船分科委員会)
シンガポール会議

第8回 ISO/TC8/SC6会議は、2013年10月22~25日に開催されるISO/TC8総会の前日にあたる2013年10月21日に開催されました。

この会議には 5カ国(日本、中国、デンマーク、韓国、マレーシア)、1リエゾン(BIMCO)から18名が参加し、日本(日本船舶技術研究協会)からは、SC6議長の今津 隼馬 氏(東京海洋大学名誉教授)、SC2議長 吉田 公一 氏(日本代表としての出席。一般財団法人日本舶用品検定協会)、電子傾斜計の国際標準作成のProject Leader 福戸 淳司 氏(独立行政法人海上技術安全研究所)、中筋 吉彦 氏(経済産業省)、本会 基準・規格グループ 規格ユニット 長谷川 幸生(SC6事務局)及び松本 怜大 が出席しました。
この会議ではIMOにおけるEEDI討議に資するため、日本が推進する改正ISO 15016のPAS投票を1か月間で行うことが承認されたほか、本会の調査研究成果である電子傾斜計(Electronic Inclinometer)関連新規国際規格案のNP投票実施の承認、一般社団法人日本舶用工業会/スマートシップシステム研究会で現在推進中の研究成果としてアウトプットが見込まれるISO規格案(再来年初旬にNP提案予定)の紹介を行い、Preliminary Work Itemとして登録されるなど、日本意見が概ね反映されました。
今回のTC8/SC6会議結果に関しては、22日以降に開催されたTC8総会において、今津SC6議長から報告がなされ、本報告書Ⅳの9.に記載のとおりの結果となりました。
その概要は次のとおりです。
ISO15016の改正:SC6が決議したPASではなくDIS投票とすることを決議し、3月末のIMO/MEPC66までにDIS投票結果を得られるように作業を進めるとともに、ISOはMEPC66に対して、このプロセスに関する紹介をMEPC66へ文書で通知(提出)することとなりました。なお、MEPCから求められているPublically availableであることへの対応に関しては、同DIS文書をINF文書として提出するなどの対応を要します。
電子傾斜計:SC6が決議したNP投票単独実施ではなく、早期のPAS発行を行い、NCSR1への情報提供を行うため、NP/CD/PASの同時投票を行うことを決議しました。


 この会議の詳細につきましては、会員専用ページ(https://www.jstra.jp/member/)をご覧ください。

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