ISO/TC8/SC8/WG6ハンブルグ会議概要

ISO/TC8/SC8/WG6(船舶海洋技術専門委員会/船舶設計分科委員会/船体構造タイトネスWG)
ハンブルグ会議の概要

2011 年2 月16 日に第1 回 ISO/TC8/SC8/WG6 会議が開催されました。
今回のWG6 会議では、ISO WD16547(船体構造及びその他コンポーネントのタイトネスが討議されました。本件は、水密、風雨密等各種タイトネスの定義及び試験方法等を定めるISO規格案の策定が韓国より提案され、審議が始まったものであります。
船体構造のタイトネスについては、SOLAS 条約第Ⅱ-1 章第11 規則に水密区画及びタンクの水密試験実施に関し規定されておりますが、当該規定が現状の設計建造技術と乖離しているとして、国際船級協会連合(IACS)等が、2009 年5 月に開催された第86 回 国際海事機関(IMO)/海上安全委員会(MSC)において、SOLAS 条約改正案及び具体的試験方法等を定めたガイドライン案を提案し、2012 年2 月に開催予定のIMO の第56 回設計設備小委員会(DE)から2 Session でのスケジュールで討議される予定となっております。
韓国が提案するISO/WD16547 はMSC86 で提出されたガイドライン案とその目的を同じにしており、内容が重複しています。IMO における審議がまだ始まっていない現状でISO 案作成作業を進めることは、SOLAS 条約、関連ガイドライン及びIACS UR S14 などとの相違が生じ、関係者に無用な混乱が生じる恐れがあることから、この是正を図るべく、我が国から出席者を派遣致しました。
この会議には3 カ国(日本、韓国、中国)2 機関(IMO, Lloyd's Register)から9 名が参加し、日本(日本船舶技術研究協会)からは、西山 五郎 氏(川崎重工業株式会社)、本会 安全技術ユニット長 北林 邦彦、国際企画ユニット 長谷川 幸生の3 名が出席致しました。

 この会議の資料並びに詳細報告については、会員HP(https://www.jstra.jp/member)に掲載していますので、ご参照願います。

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