会議開催報告

第5回「船舶海洋分野のダイナミックマップ研究会(フェーズ2)」を開催しました

 
担当 研究開発
開催日時 2026年2月9日
場所 AP赤坂グリーンクロス 4階 Aルーム
概要

第5回「船舶海洋分野のダイナミックマップ研究会(フェーズ2)」を開催しました

日本船舶技術研究協会は、自動運航・船内自動化の普及促進及びダイナミックマップ(船外環境データの海図への情報付加)を検討するため、昨年度に引き続きフェーズ2として、産学官で構成される第5回研究会を2月9日に開催しました。研究会には、大学・企業・団体・関係省庁など58機関から66名の方々が参加しました。

 日本船舶技術研究協会は、日本財団の助成を受け、2022年度より4年間の計画で内航自動化・デジタル化の環境整備事業に取り組んでまいりました。今回が最後の研究会となり、研究の進捗報告と共に、これまでの研究の総括が行われました。

1.研究会の目的

●海難事故の減少・船員労働環境の改善のため自動運航船の開発が進む中、国内では2025年までの無人運航船の実用化を目指す日本財団の「MEGURI2040」を契機に早期実現が加速しています。国土交通省も、自動運航船の実用化とともに内航カーボンニュートラル実現のため、省エネ船に自動運航・荷役等の船内自動化を追加した連携型省エネ船の普及を推進しています。

●自動運航・船内自動化の普及促進には、機器開発に加え船舶のデジタル環境整備も必要です。特にダイナミックマップの様な輻輳・海象・離着桟港3D等の船外環境データの海図への情報付加は、船舶の自動運航でも有用であり、ダイナミックマップで危険を回避するなど機器の機能高度化と汎用製品化が期待されます。一方で付加情報の取得方法・情報利用の権利関係が課題です。

●このため、研究会では、2022年度~2023年度にフェーズ1として、船舶の安全運航に関係する船外環境データを整理し、データの取得方法・利用可能な既存データの所在、データ利用の権利関係等をまとめた情報サービス提供者・利用者向けガイドラインを策定しました。

●2024年度からはこれらの成果を踏まえ、広く海事事業者が利用可能な船舶版ダイナミックマップデータプラットフォーム(DMPF)の構築を目指してフェーズ2の研究開発を開始致しました。

2.第5回研究会

●日本船舶技術研究協会は、2月9日に第5回研究会を対面・webハイブリッド会議にて開催しました。研究会の参加の機関名・関係省庁は別紙1を参照ください。

● 非既存外部環境データ(衛星画像から求めた水深や養殖筏の存在、岸壁の3Dマップ等)のDMPFの構築と計測技術の実証実験の報告が行われました。衛星画像からの水深推定AI結果と実測値との比較を添付図に示します。

●既存外部環境データ(地形・水深、潮位・潮流、気象・海象等)の相互連携型DMPFの構築とモデルユースケースの船上での実証試験の報告が行われました。船とDMPFの相互連携による情報の送受信に関する実証実験の概要を添付図に示します。

ダイナミックマップのオープンプラットフォームの検討・環境整備について報告が行われました。検討結果の例としてDMPFが備えるべき要件とその概要を添付図に示します。

本研究会のこれまでの検討のまとめとして、「望ましいダイナミックマッププラットフォームの在り方について」報告が行われました。その概要を添付図に示します。

3.添付資料

別紙1 研究会 参加者名簿

【本件に関する問い合わせ先】

(一財)日本船舶技術研究協会 研究開発グループ 森山(もりやま)・長﨑(ながさき)

TEL:03-5575-6428、E-mail:rdu@jstra.jp

第5回研究会の様子.JPG

<第5回研究会の様子>

衛星画像から水深推定AI結果と実測値との比較.jpg

衛星画像からの水深推定AI果と実測値との比較(清水港三保内浜海水浴場周辺)

船とDMPFとの相互連携による情報の送受信に関する実証実験.jpg

船とDMPFとの相互連携による情報の送受信に関する実証実験

DMPFが備えるべき要件とその概要.jpg

DMPFが備えるべき要件とその概要

望ましいダイナミックマッププラットフォーム(DMPF)の在り方.jpg

望ましいダイナミックマッププラットフォーム(DMPF)の在り方

添付書類
別紙1_船舶ダイナミックマップ研究会_参加者名簿.pdf