会議開催報告

ISO/TC 8/WG 10(スマートシッピング作業委員会)

 
担当 ISO/IEC/JIS
開催日時 2022年 5月11日~12日
場所 Webにて開催
概要

2022年5月11/12 日にWEB 開催として、ISO/TC 8/WG 10 の全体会議が開催された。WG 10 は、船舶及び海洋技術に関するオペレーション及び造船に係るコンピューターアプリケーション(ビッグデータ及び処理、IoT、センサーなど)の分野に関する標準化を推進している。今次会合には、日本13名、TC 8/WG 10(5名)、フランス1名、米国(3名)、英国(2名)、ドイツ(3名)、ロシア(1名)、韓国(6名)、オランダ(1名)、ギリシャ(1名)、中国(6名)、カナダ(1名)、フィンランド(1名)、ノルウェー(1名)、シンガポール(1名)、IACS [国際船級協会連合](1名)名の計47名が出席した。

今回会合では、安藤氏(株式会社MTI)が議長を務める、ISOTC 8/WG 10 Panel(スマートナビゲーションのための船陸間通信に関する国際標準化の検討委員会)の活動報告の他、以下に関する報告・審議が行われた。

- 韓国及びNMEA [全米舶用電子機器協会]提案によるIPv6 を基礎とした船舶ネットワークの技術仕様(ISO/PWI 23816)を検討するスタディグループの報告及び審議(コーディネーター:韓国)

- ISO に於けるスマートシッピングに関する国際規格化ロードマップの改定を検討するタスクグループの報告及び審議(コーディネーター:TC 8/WG 10)

- Publish-subscribe 方式での同期による船陸間データ通信の一般要件(韓国舶用品研究所からの新提案)

- スマートシップ用統合情報システムガイドライン(KR、DSME、韓国海事大学からの新提案)

- インテリジェント船陸間システムのデータ管理要件(中国COSCO SHIPPING からの新提案)

- 自動運航船のリスク評価方法(中国CCS からの新提案)

なお、ISO/TC 8/WG 10 Panel で審議中の我が国提案ISO 23807(非同期の船陸間データ伝送の一般要件)および同ISO 規格でデータ伝送を予定している船内各機器のデータを収録したISO 19847

(船内データサーバー)、船内各機器からISO 19847 データサーバーへ出力するためのデータ標準を定めたISO 19848、船内各機器をLAN で繋ぐための仕様を定めたISO 16425 に関しては、当会と一般社団法人日本舶用工業会 スマートナビゲーションシステム研究会4(SSAP4)とが連携して作成を進めている。

今次会合での討議結果等、この会議の詳細につきましては、当会会員専用ホームページ(https://www.jstra.jp/member/)をご参照ください。

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