会議開催報告

ISO/TC 8/SC 6/WG 17(速力試運転データ解析作業委員会)

 
担当 ISO/IEC/JIS
開催日時 2021年9月28日
場所 Webにて開催
概要

2021年9月28日18時~20時20分(日本時間)にISO/TC 8/SC 6/WG 17会議がオンラインにて開催されました。
この会合では、ISO 15016:2015(※)(速力試運転データ解析法)の改訂に向けた審議が行われました。
このたびのISO 15016:2015の改訂の目的は、ITTC RP 2017が今年6月開催のITTC総会でITTC RP 2021に更新されたため、これに対応すること、また、2020年6月を締切りとしたISO定期見直し投票(※制定後の経年による内容の陳腐化を防ぐため、5年ごとに行われる投票)の結果、各国から提出された意見および関連する最新技術に対応することです。
 ※ ISO 15016は、速力-出力-回転数の関係に影響を及ぼし得る現象に関連した船舶の速力試験の結果の分析に用いる手順について取り纏めたもの。なお、この規格は排水量型の商船にのみ適用可能。
   EEDI検査・認証ガイドライン(●)において、ISO 15016:2015又は国際試験水槽会議(ITTC)で定めるITTC Recommended Procedure and Guideline 7.5-04-01-01.1;2017 (ITTC-RP;2017)の何れかを海上試運転の実施・解析法等として使用することが記載されています。
   ●MARPOL条約附属書VI第5.4規則において参照されている「EEDIの検査・認証に関するガイドライン」の一部として、速力試運転の実施・解析について規定。
   ●同ガイドラインでは、以下のパラにおいてISO又はITTCに従うことを要求。
    -4.3.5(海象条件の計測)
    -4.3.6(船速の計算)
    -4.3.7(パワーカーブの作成)
この会合には、WG 17コンビーナの高木健教授(東京大学)およびISO 15016:2015改訂のプロジェクトリーダーのHenk van den Boom氏(MARIN/STA Group)の他、日本9名、中国3名、ドイツ1名、イタリア2名、韓国11名、オランダ2名、米国1名、IACS 2名、BIMCO 1名、ITTC 1名、WSC 1名、ゲスト1名(Lennart Pundt氏)の計37名が参加しました(付録1参照)。
日本からは、高木健教授の他、廣田和義氏(日本シップヤード)、何青氏(大島造船所)、黒田麻利子氏(海上・港湾・航空技術研究所)、三宅竜二氏(日本海事協会)、折原秀夫氏(ジャパン マリンユナイテッド)、續修広氏(三菱造船)、山本虎卓氏(三井造船昭島研究所)、河井裕介および長谷川幸生(日本船舶技術研究協会)が出席しました。
この会合での審議の結果、ISO 15016:2015の改訂作業は、以下を基本方針とすることが合意されましたが(日本意見に基づき、4.に「知的財産(IP)保護」に関する記載を追加予定)、具体的な改訂案への審議は次回(11月16日)行うことになった他、2023年11月9日までに改訂作業を終了(制定)することが合意されました。
また、プロジェクトリーダーは内容の重複・試験実施の容易さを理由にISO 15016:2015で定められている複数の波修正法への見直し(掲載する波修正方を減らす)をこの会合で提案し、次回会議で審議が行われる予定。対応に当たり日本に不利益が生じないように注意を要します。
 1.Practical standard for use by international shipbuilding and shipping industry (level: surveyors, trial engineers and ship officers)
 2.Based on R&D by STA-Group, ITTC2021 & latest available & verified technology
 3.References to academic work and background, however background content not to be included in text of standard
 4.Relevant data shall be transparent and available to all involved parties
 5.Un-ambigious analysis and correction methods & procedure
 6.No room for multiple interpretations, cherry picking or backdoor exits.
 7.Consistent and clear for computer implementations such as STAIMO freeware (www.staimo.org)
 8.Use by multiple trial engineers and surveyors should lead to single answer (avoiding discussions on the bridge and in court rooms).

今次会合での討議結果等、この会議の詳細につきましては、当会会員専用ホームページ(https://www.jstra.jp/member/)をご参照ください。

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