会議開催報告

ISO/TC 8/SC 2(船舶及び海洋技術専門委員会/海洋環境保護分科委員会)

 
担当 ISO/IEC/JIS
開催日時 2019年5月29日~31日
場所 京都
概要

 ISO/TC 8/SC 2 総会及び傘下WG(WG 4:船上ゴミ、WG 5:船底防汚システム、WG 10:排ガス浄化装置(EGCS)、WG 11:データ収集システム(DCS)、WG 12:液化水素ローディングアーム)が、2019 年5月29 日~31 日に、京都リサーチパークで開催された。SC 2 総会では、SC 議長(千田哲也:日本船舶技術研究協会)及び各WG コンビーナ(WG 3(油流出対応):韓国、WG 4:オランダ、WG 5:日本、WG 8(軸出力計測):韓国(今次会合は欠席)、WG 10:日本及びWG 11:日本)から前回SC 2 総会以降の活動が報告された他、SC 全体を通した今後の活動計画等が審議された。日本からは、議長、コンビーナを含め21 名が参加した。
 WG 4 においては、オランダ提案であるISO 24146-1「Management and handling of shipboard waste on inland vessels」及びISO 24146-2「Specifications of port reception facilities of shipboard waste from inland navigation vessels」の原案審議が主に行われ、対象分野の変化に対応してWG の名称を変更(船上廃棄物管理)することが承認された。
 WG 5 においては、コンビーナの千葉知義氏(中国塗料)が主宰し、日本が開発を主導するISO 21716「Ships and marine technology ? Test methods for screening the efficacy of anti-fouling paints」シリーズについて中間会合の結果を踏まえて原案審議が進められた。
規格名称及び適用範囲の変更を行うことから、CD 投票を省略せずに実施することが提案され承認された。
 WG 10 においては、コンビーナの高橋千織氏(海上技術安全研究所)が主宰し、日本が開発を主導するISO 23668「Onboard monitoring method of pH for exhaust gas cleaning systems」の原案審議が主に行われた。提案されているpH 計はEGCS 以外の船上システムにも適用できることから、規格名称及び適用範囲を変更することが提案され承認された。
 WG 11 においては、コンビーナの吉田公一氏(日本舶用品検定協会)が主宰し、韓国が開発を主導するISO 23765「Guidelines for a method of collecting ship's fuel oil consumption data」の原案審議が主に行われた。本原案については、未完成の部分の原案を韓国が作成した後、WG の中間会合(釜山で開催予定)で継続審議を行うこととなった。
日本が開発を主導するISO 24132「Design and testing of marine transfer arms for liquefied hydrogen」がNP として承認されたことから、WG12(液化水素移送装置)を設置し、石川勝也氏(川崎重工業)をコンビーナに指名することが承認された。本会合中に臨時のWG 会議を開催し、原案審議が主に行われた。修正原案を改めて回章して意見を聴取し、中間会合を開催して継続審議を行うこととなった。

 今次会合での討議結果等、この会議の詳細につきましては、当会会員専用ホームページ(https://www.jstra.jp/member/)をご参照ください。

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