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「復原性セミナー」の開催報告

kara平成18年12月19日(火)14:00~17:00に日本財団2階大会議室にて、「復原性セミナー」を開催いたしました。IMOで審議中である復原性に関し、次のようなテーマ毎に講演が行われました。


テーマ1.IMOの動向について ①
(非損傷時復原性基準及び洋上バラスト水交換中の復原性要件)
梅田kara直哉karakara大阪大学助教授、SPLプロジェクト・マネージャー

テーマ2.IMOの動向について ②
(損傷時復原性基準の調和作業及び関連基準(旅客船安全))について
小川kara剛孝karakara(独)海上技術安全研究所 主任研究員

テーマ3.海外のフェリーやPCC等の設計事情と新型船型に関する復原性の検討について
池田kara良穂karakara大阪府立大学教授

テーマ4.改正復原性規則が設計に与える影響について
上田kara直樹karakara三菱重工業株式会社kara船舶技術部kara主席技師



船技協 津田理事長の挨拶空セミナー受講者

空梅田直哉氏空小川剛孝氏空池田良穂氏空上田直樹氏


kara現在、IMOの場において、10年来精力的に進められてきた復原性基準に関する検討が一応の結論を得ようとしております。この復原性に関する基準改正に関する検討には大きく分けて2つの項目があります。1つは昨年採択され発効に向け作業中の確率論的損傷時復原性基準、もう1つは、来年2007年に一部強制化に向けた改正を終了する見込みの非損傷時復原性基準です。しかし、旅客船の損傷時復原性規則に関する一連の改正については、先般開催された第82回海上安全委員会(MSC82)においては結論が出ず、来年4月に開催される第50回復原性・満載喫水線・漁船安全小委員会(SLF50)で改めて検討されることになりました。
kara今後、これらの改正復原性基準が順次発効するのに伴い、外航船はもとより内航船の設計にも大きな影響が及ぶ可能性があると考えられます。このため、当協会では、我が国がIMOでの復原性に関する規則改正の検討に貢献するとともに、積極的に議論を主導し得るよう、(財)日本財団の御支援を受け、「復原性に係る基準に関する調査研究」を実施しています。
karaこの度、「復原性セミナー」を開催し、復原性に関し我が国で中心的な役割を担っていらっしゃる専門家の方々より、当協会で実施した研究成果を基にIMO等の国際的動向及び今後の審議の方向性並びに船舶設計への影響等について、それぞれの視点からご講演頂いたところ、造船・海運業界、政府関係者、船級協会、学会等から、100名を超える多数の方々にご来聴頂きました。

kara[当協会HP会員専用コーナーから講演資料を見ることができます]

karaセミナー開催にあたり、多大なご支援・ご協力を頂きました日本財団をはじめとする関係団体、ご講演者及びご来聴いただいた皆様に改めて厚く御礼申し上げます。

karaまた、セミナー当日に、ご参加頂いた方々から戴きましたアンケートの集計は以下のとおりです。戴きましたご意見は、当協会に取りまして大変有益なものであり、今後の調査研究に反映させていきたいと考えております。
karaご協力有り難うございました。

~参加者数~
①造船会社・舶用機器製造者・造船設計・コンサルティング  28名
②海運・船舶管理会社 27名
③社団・財団法人   20名
④その他(独立行政法人/大学/研究機関/官公庁/マスコミ等) 32名
合計   107名


~アンケート結果~

Q1
karaセミナーの講演内容について、ご意見、ご感想をお聞かせください。

海運・船舶管理会社(主として外航関係)

・復原性に関する現状が理解できた。安全な基準を作成されている方々のお話を聞けてよ
karaかった。基準となる気象条件は船乗りにとっても知りたい。具体的な条件も公表されるとよ
karaい。
・改正復原性規則は、船が安全な方向に向いて作られていくのか疑問が残った。
・多様な立場の意見を伺えて参考となった。
・内容が専門的であり、また専門用語も多く、理解できなかった。
・有意義であった。
・これまでのIMOにおける議論の経過が参考となった。
・背景が複雑でまた決着していないテーマであったので、全体としてまとまりがない印象を受
karaけた。
・時間が足りない。
・大変参考になった。
・かなり技術的専門的背景が無いと理解が難しい。船種毎に具体的に船形への影響を述べ
karaて欲しかった。(特に内航のRO-RO、単船艙貨物船)
・Damage Stabilityに関する改正の流れが良く理解できた。実務者(船員)に対する対応等も
karaお願いします。

海運・船舶管理会社(主として内航関係)

・同じ内容を重複していたのではないか?講演者の事前打合せが必要では?
・大変参考になった。
・ダメスタ、インタクトの歴史が良く判り、日本の役割船技協を含むの重要性を再認識し
kara た。池田先生の話は、今後BZの点から有意義であった。三菱の上田氏は設計の点から、
kara内航kara船の問題点等の観点から有意義であった。

造船会社

・IMO内で政治的に何が起こっているかを含めて聞けばもっとよい。
・復原性の最近の動向についてよく理解できました。今後さらに深い理解を得る上で大いに
kara役立てることができる。
・復原性について最新の御報示(考え方、動向)に感謝。
・IMOの目的、ここまでの経緯から技術的な説明まで判り易く、今後の規則改正の動向につ
karaいて良く理解できた。
・復原性規則の流れが良く分かった。
・大変役に立った。
・非常に勉強になった。
・復原性に関する規則に関し、説明がなされ大変勉強になった。
・各講師の皆様の作成した資料は内容が濃く、造船所にとっても非常によい資料となってい
karaると思う。
・復原性規則内容について分かりやすいプレゼン。新・旧規則の比較(どれ位新規則がきび
karaしいか)をしてもらいたかった。
・復原性に関する規則の改正について、大変わかりやすい講演だった。今後もこのようなセミ
karaナーを定期的に開催して頂きたい。

社団・財団法人

・当初、当会とは無用の話しと思っていたが、池田先生の話を聞いて、大変啓発された。
・大変参考になった。
・復原性規則に関して製造者側からの意見が聞けて参考となった。今後、運航会社(ユーザ
karaー側)からの意見も聞いてみたい。
・EUの最新の動きと状況がよくわかりよかった。

独立行政法人

・専門外(監事)であったが良く理解できた。テーマ3は大変楽しく講演をきく事ができたと共
karaに日本が島国でありながら海や船を楽しむ習慣に乏しいと感じた。また、産・官・学の連携
karaや戦略性に乏しい(日本人の特性、DNAが)事が海事産業の衰退につながっていくのでは
karaないかと危惧している。
・現在のIMOの動向のみならず、問題点の提案もあり、非常に有意義。

官公庁

・これまでの流れ、今後の動向がわかりやすくまとめられてあり、参考になった。
・非常に内容が濃く参考となった。
・整理が難しいテーマを可能な限り整理した内容と感じた。その意味では有難かった。
・ためになった。国内法令の改正状況も含めて説明していただきたかった。
・復原性基準の改正動向について理解できた。

その他

・非常に参考になった。特に池田先生の話に興味があった。
・復原性に関するIMOの動向が包括的にreviewされており有益。少し時間不足だったようで
karaすね。規則動向とは別に池田先生の欧州フェリーの紹介が興味深かった。

Q2kara今後のIMOに於ける復原性動向へのご意見、ご要望、ご提案をお聞かせ下さい。

海運・船舶管理会社(主として外航関係)

・PCC,コンテナ船といったGMが小さい船に対する洋上バラスト交換について積付け状態によ
karaり都度シーケンスがかわることへの対応。
・真に合理的な結論に落ちついてほしいが、船体が大きくなれば法も変化せざるをえないと
kara思うので変わるのが自然であり、単に変えたくないではすまない。
・安全は大事だが船価が高騰する要因にもなるので、技術や工夫によって安全を維持する
karaようなものにしてほしい。
・船の大きさ(幅、高さ)によってCRITERIAも変えてほしい。

海運・船舶管理会社(主として内航関係)

・具体的な対応の方法か、どうなるのか、その船種ごとの影響。
・内航船措置に当面の附帯事項があるが、具体的に検討(船種別)を船技協でお願いした
kara い。

造船会社

・ウェザークライアリオンの改正の動きを、日本の「敗北」ととらえるのは誤り。新しく登場した
kara船型に対応するなど或いは技術をとり入れるなど、守旧ではなく新取的であるべき。(本件
kara結果的には日本の技術プレゼンスを合わせて良かったと思うが)
・日本語での解説や動向(内容も含めて)を前広に公開して欲しい。
・十分な検討を行い規則の策定を行ってほしい。
・審議進捗にともない再度セミナーを開催してほしい。
・規則の改正は、影響大の為、十分な議論をお願いしたい。
・MSC内で行われた解説等も含めて頂ければ一般に理解されやすいのでは。

社団・財団法人
・安全というサービスの提供について、それを使用する側の旅客からみた立場でいうと、確
kara率論は理解し難いのではないか。使用する方としては決定論の方がわかり易く支持を持た
karaれるのでは。
・重要な問題なので今後もより精度のよい基準作りに期待。

独立行政法人
・やはり、産学官の関係の見直しや、研究開発等の用意などが必要。
・狭義の海事クラスター(船社、造船、舶用、行政)がもっと連携(調和するのではなく)主張
kara強化はIMOリードにつながる。日本の外交も短期での異動で国益が損なわれている現状か
karaらすれば、長期担当専任で国益につながるもの?の発揮をすべきと考えますが・・・

官公庁

・貴協会のホームページなどに最新情報を提示してほしい。
・EU発信の改正は領域内のローカルルールをすべきでは。
・思想と実行が調和するような施策が提案されることを望みます。
・タイムリーな内容が多く出来るだけわかりやすくしてほしい。

その他
・復原性の問題についてハードに頼っており、安全性についてソフト面も考慮した検討は必
kara要であり、IMOの規準制定の要領について疑問を感ずる。

Q3kara今後セミナー等の講演会で取り上げてほしいテーマがあればお聞かせ下さい。

海運・船舶管理会社(主として外航関係)
・新塗装基準(バラストタンク)
・アジアの修繕ドック関連
・構造関係
・パラメトリック横揺れに対する船長への操船ガイダンスの内容

造船会社

・今回の内容を、実務の計算レベルに落として解説して頂ける機会があると嬉しい。具体的
karaにこの式のこの係数は何を意味し、どう決まったかなど
・IMO規則関連の動向についてタイムリーにその規則内容・船舶設計へのインパクトをセミナ
karaー等で取り上げてほしい
・海外の情報(特に日本で造っていない船種について)があれば、欲しい

独立行政法人
・造船や運航の経済的な問題提起や、その解決法の提案について

官公庁

・防火
・折に触れて同様のセミナーを開いてほしい。

その他
・Ship Recycle/Green Passport関連

Q4karaその他、本会に対するご意見・ご要望などあればお聞かせ下さい。

海運・船舶管理会社(主として外航関係)

・梅田先生の話の中で、PCCの場合、揚荷後バラスト水は排水するが、それは通常のオペレ
karaーション。(GMが大きくなりすぎる為)
・IMOの動向については、タイムリーに情報を提供してほしい。

海運・船舶管理会社(主として内航関係)
・セミナーとしてはLevelの高いものだった。

造船会社
・ホットメールニュースは非常に有意義でありがたいただ他の資料をみれば分かるのだ
karaMSCやMEPCの原文も同時に流れると、すぐに英文を確認できるので、添付してほし
karaい。
・毎回、興味深く出席、聴取している。

官公庁

・ウェブページ等を活用して最新の動向を広報してほしいしかも安易な内容のものを望
kara

・IMO対応への取り組みに感謝。

kara今後とも機会を設け、セミナー、報告会、ワークショップ等を開催していく事としておりますので、何卒ご聴講いただきご意見を戴けますよう、宜しくお願い申し上げます。

 
 


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