一般財団法人 日本船舶技術研究協会 [Japan Ship Technology Research Association] HOME ENGLISH

船技協について 活動紹介IMO/ISO/IEC 報告書/セミナー報告 お問い合わせ
 
■研究開発

【船舶技術の戦略的研究開発】


我が国造船・海運産業の国際競争力及び技術基盤の強化を図るとともに、物流効率化、安全確保、環境保全等のこれら産業が直面する技術課題に対応するため、戦略的研究開発を実施しています。


■本年度の主な研究開発プロジェクト等
 

造船用パワーアシストスーツの開発(日本財団助成事業)

201415年度に実施した「造船所へのパワーアシストスーツ適用可能性に関する調査研究」において、上向き作業(溶接、グラインダー、歪取り、塗装等)に適したパワーアシストスーツについては、造船所のニーズが高いだけでなく、既に市場投入済や開発中の他産業用パワーアシストスーツを使用した造船現場での試着や労働負荷・安全性評価等により、造船工程用として使用する際に必要な機能等が明らかになったことから、当該事業成果等を踏まえつつ、その開発(プロトタイプの作製)を進めています。


工場見える化システムの実用化(日本財団助成事業)

201214年度に実施した「船舶建造高品質化・効率化技術の調査研究(工程管理システムの調査研究)」では、ビデオ画像を用いて造船所の作業者や工程をモニタリングするシステムを構築しました。このシステムに加速度センサやWi-FiGPSRFIDリーダ等のデータを活用するシステムを融合し、人・モノの識別、作業識別及び行動識別を行う総合的なモニタリングシステムを開発して、造船所の現場で活用できる「工場見える化システム」として実用化を図っています。


レーザアークハイブリッド厚板溶接実用化に向けた研究開発

これまでの研究では、溶接シームトラッキング技術とレーザアークハイブリッド溶接技術を別々に実施してきましたが、両者を融合した装置を開発し、これを用いた長尺(~5m程度)の片側完全溶込みT継手及び突合せ継手製作の総合実証実験を行っています。また、溶接面はレーザ切断面を標準としますが、より実用性を高めるために、ガス切断及びプラズマ切断の適用性についても検討しています。


レーザアークハイブリッド溶接におけるFPDに関する調査研究

レーザアークハイブリッド溶接の継手は、硬くて狭い溶接金属部を有するため、継手の靱性評価のためのシャルピー衝撃試験時にFPD(Fracture Pass Deviation)が発生する可能性があります。この場合、破断経路が溶接金属から母材側に逸れて見かけの吸収エネルギーが大きくなり、溶接部自体の正確な靱性評価が困難となります。この課題を解決するため、関連する文献等を参考にシャルピー衝撃試験を実施し、その結果を分析するなどにより、レーザアークハイブリッド溶接部に対する靱性評価方法を確立しています。


造船・舶用分野における3次元プリンター導入に向けた基礎的調査

将来の製造技術で注目すべきものとして3次元プリンターの導入が挙げられます。本調査では、3次元プリンターの先進的利用動向や技術開発動向などを参考に、造船・舶用分野における3次元プリンター導入にあたっての具体的技術課題等を整理するとともに、その解決に向けて重点的に取り組むべき方向性を検討しています。


液化水素ローディングシステム開発とルール整備

将来、大量の水素需要に対応するためには、海外の安価な褐炭や再生可能エネルギーから水素を製造し、液化して日本に輸送する一連の水素サプライチェーンの確立が必要です。このサプライチェーンの一部を構成する液化水素用のローディングシステムの開発及びローディングのためのルール整備を実施しています。


革新的将来船舶技術に関する調査研究

これまで実施してきた造船生産技術や船舶技術に関する調査結果、そしてこれらの調査結果に対する関係者からのご意見等も踏まえつつ、革新的将来船舶技術(生産技術を含む)の今後の方向性を議論するための基礎資料をとりまとめています。


新たな海洋フロンティアへの展開に向けた基礎的調査

我が国には造船技術を基盤にした優れた洋上浮体関係の技術の蓄積があります。現在、石油・ガス等の生産海域は、次第に沖合化、大深度化が進展しています。さらには、洋上風力発電や、海流・潮流・波力発電といった海洋エネルギーの利用の試み等、我が国の優れた浮体関係技術が貢献できる潜在的分野や領域は拡大している状況にあります。このため、我が国の浮体関連技術を活用できる可能性のある分野・領域についての基礎的調査を実施し、今後の具体的展開につなげることで、優れた技術を持つ我が国企業の進出を支援していきます。


高速船の構造設計技術の高度化に関する調査研究

現在、長さ50mまでの高速船に適用される「高速船構造基準」を見直し、適用範囲を拡大すること及び新しい高速船の構造設計に対応可能な基準とすることを目標に調査研究を実施し、我が国造船界・国内旅客船業界の競争力の強化を図っています。


バラストタンクの防食技術に関する調査研究

バラストタンクの防食システムの性能向上、コスト削減、環境負荷低減を目標として、エポキシ塗装に代わるバラストタンク防食技術としての耐食鋼+塗装システムを実現するために、造船・海運・塗料メーカ・鉄鋼メーカの参加による調査研究を実施しています。


シップリサイクル条約対応プロジェクト

EU域内でシップリサイクル条約準拠法が発効する一方、日本国内ではシップリサイクル条約の批准に向けた検討が進められ、2016年夏頃を目処に国内法制化に際しての方向性が国により取り纏められることとなっています。これらの国内外の動向に的確に対応するため、引き続き国内の内航海運・造船事業者に周知啓蒙活動等を展開しています。さらに、国内法制・制度整備の動向や内容の把握に努め、早期に内航海運・造船事業者等関係者へ周知し、当協会のインベントリ作成の内容や体制にも適時に反映しています。また、EU域内法の適用を受けインベントリ保持義務が生じるEU域内寄港日本漁船へのインベントリについての周知啓蒙及びインベントリ作成支援を実施しています。


その他

上記以外の船舶技術や海洋開発に関し、業界のニーズを踏まえ調査研究やプロジェクト育成(インキュベーション等)を実施しています。

 

2015年度に終了した主な研究開発プロジェクト
 

船舶ビッグデータを活用した海事産業の国際競争力強化(日本財団助成事業)

船舶の運航と情報通信技術の組み合わせは、今後の海事産業における技術革新において極めて重要であり、国際競争力を大きく左右します。そのため、我が国海事産業が注力すべき船舶ビッグデータ活用分野や技術を特定し、その具体的な開発目標や工程を明示した戦略工程表を策定しました。


レーザアークハイブリッド溶接による新溶接法の研究開発

船舶建造の高品質化・効率化等を実現するレーザアークハイブリッド溶接に関して、実証実験装置を使用して厚板の片側完全溶込みT継手及びステイク溶接継手等の新溶接法の研究を実施し、片側完全溶込みT継手については適正溶接条件の導出、ステイク溶接継手については基礎的な知見を得る等、所定の成果を上げることができました。


未来の船舶技術に関する調査研究

主として船舶技術に関する先端技術やその応用技術について文献調査等を実施し、未来の船舶技術のイメージを議論するための基礎資料をとりまとめました。

 


【研究開発プロジェクトの育成】


■インキュベーション及びインキュベーションフェーズアップ・プログラム
将来的なプロジェクトのシーズ探索、発掘のための萌芽的・先端的研究として以下の方式で調査研究を実施しています。
 


■調査・研究
海事産業界の船舶技術に対するニーズを踏まえて、船舶技術に関連する研究開発動向、諸外国の技術・政策、環境保全・安全確保に関する国際的な基準・規格の動向等の情報収集及び整理を強化しています。
 


終了した研究開発関連の成果報告書はこちら


 
 
re-za.png 片側完全溶込みT継手.jpg 液化水素ローディング.jpg

レーザ・アークハイブリッド溶接
の実証実験機

レーザ・アークハイブリッド溶接
による片側完全溶込みT継手

液化水素用ローディングシステムの開発(写真はLNG用)

バラストタンクの塗装.JPG 未来船舶.png  差し替え写真 パワーアシストスーツ試着.JPG
バラストタンクの塗装

未来の船舶(イメージ)

造船所でのパワーアシストスーツ(農作業用)の試着

 

 
 
 


一般財団法人日本船舶技術研究協会
〒107-0052 東京都港区赤坂2-10-9 ラウンドクロス赤坂4階・5階 / TEL:03-5575-6425 FAX:03-5114-8940
Copyright (C) Japan Ship Technology Research Association. All Rights Reserved. 
サイトマップ
プライバシーポリシー