一般財団法人 日本船舶技術研究協会 [Japan Ship Technology Research Association] HOME ENGLISH

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■研究開発

【船舶技術の戦略的研究開発】


我が国造船・海運産業の国際競争力及び技術基盤の強化を図るとともに、物流効率化、安全確保、環境保全等のこれら産業が直面する技術課題に対応するため、戦略的研究開発を実施しています。


■本年度の主な研究開発プロジェクト等
 

レーザ・アークハイブリッド厚板溶接実用化に向けた研究開発

溶接シームトラッキング技術とレーザ・アークハイブリッド溶接技術を融合して、自動的にギャップや溶接線を検出しながらハイブリッド溶接が可能となるような装置を開発し、これを用いた長尺(~5m程度)の片側完全溶込みT継手及び突合せ継手製作の総合実証実験を行っています。

液化水素ローディングシステム開発とルールの整備

将来、大量の水素需要に対応するためには、海外の安価な褐炭や再生可能エネルギーから水素を製造し、液化して日本に輸送する一連の水素サプライチェーンの確立が必要です。このサプライチェーンの一部を構成する液化水素用のローディングシステムの開発及びローディングのためのルール整備を実施しています。

工場見える化システムの現場実装に関する研究

我が国造船業界におけるICTによる生産管理の高度化を加速していくため、20152016年度にかけて開発した「工場見える化システム」をトライアル利用できるクラウドサービスを立ち上げると共に、造船会社の工程に試験実装し、工程分析・改善における利便性を明らかにする検討を実施しています。更に、現在のシステム上の課題である位置精度やガントチャート作成の容易化について検討しています。

生産・設計工程におけるIoT及びAIの適用可能性に関する調査研究

製造業分野におけるIoT化及び人工知能(AI)への期待が急速な高まりを見せていますが、造船分野における具体的な利用可能性は明らかではなく、また、学習データベースの構築など実用的な技術導入に向けた課題も多くあります。このため、最新のIoT及びAI技術の開発動向や、生産工程への導入事例等を調査し、我が国の造船分野の生産・設計工程の革新に向けた適用可能性について明らかにしていきます

造船・舶用分野における3次元プリンティング技術の利活用に関する調査研究

将来の製造技術で注目すべきものとして3次元プリンターの導入が挙げられます。造船工程においては、特に革新的な船型の開発・設計への活用が期待されることから、大型水槽模型製作への適用等のフィージビリティスタディを行っています。


革新的将来船舶技術に関する調査研究

我が国が戦略的に取り組むべき技術開発テーマの検討に資するため、これまで実施してきた造船生産技術や船舶技術に関する調査結果に基づき、自律船など革新的な将来の船舶技術(生産技術及び海洋開発関連技術を含む)の今後の方向性についての戦略的技術開発ロードマップとしてとりまとめていきます。


新たな海洋フロンティアへの展開に向けた基礎的調査

これまでに実施した海洋石油・ガス開発における大水深化、極地展開、及び日本近海における海底資源開発、海洋エネルギー利用等に関する技術動向の調査結果を基に、造船業界における海洋開発関連技術の共同研究テーマの発掘に向けた勉強会を開催し、我が国造船業界としての海洋開発に関する技術開発の可能性及び方向性についてとりまとめていきます。


シップリサイクル条約対応プロジェクト

シップリサイクル条約の批准に向けた国内外の動向に的確に対応するため、国内の海運・造船事業者に周知啓発活動等を展開しています。さらに、国内法制・制度整備の動向や内容の把握に努め、早期に海運・造船事業者等関係者へ周知し、当協会において実施しているインベントリ作成サービスの内容や体制にも適時に反映しています。また、EU域内法の適用を受けインベントリ保持義務が生じるEU域内寄港漁船へのインベントリについての周知啓発及びインベントリ作成支援を実施しています。


その他

上記以外の船舶技術や海洋開発等に関し、業界のニーズを踏まえ調査研究やプロジェクト育成(インキュベーション等)を実施していきます。

 

2016年度に終了した主な研究開発プロジェクト
 

造船用パワーアシストスーツの開発(日本財団助成事業)

造船会社等との共同により上向きの溶接や研削作業など腕を上げる作業を楽にする「造船上向き作業用アシストスーツ」の開発に取り組み、電気を使用せずシンプルな構造で上腕を支え、コンパクトさと低コストで実用性を重視したタイプ(コンパクト型)と、電磁ブレーキにより上腕を支え、多様な腕の動きにも対応できる機能を持つタイプ(機能型)の2種類を開発しました。

工場見える化システムの実用化(日本財団助成事業)

造船工場内の作業者の位置情報や作業内容をモニタリングすることで、ムリ・ムダ・ムラの発見等生産管理の高度化に役立つ「工場見える化システム」の開発に取り組み、ビデオ画像やスマートフォンに仕込んだWi-Fi電波強度、GPS、加速度、RFID等の情報を用いて実用性のあるシステムを開発しました。

レーザ・アークハイブリッド溶接におけるFPDに関する調査研究

一般財団法人日本海事協会、国立大学法人九州大学、造船会社等の共同研究として、レーザ・アークハイブリッド溶接部に対するサイドグルーブシャルピー衝撃試験による判定基準を含めた靭性評価法の確立に取り組み、板厚17mmの突合せ溶接継手の溶接条件出しを達成すると共に、本継手を用いたシャルピー衝撃試験を実施し、レーザ・アークハイブリッド溶接部の靭性評価方法を確立しました。本研究成果は、20169月発行のレーザ・アークハイブリッド溶接ガイドライン<第3版>に反映されました。

バラストタンクの防食技術に関する調査研究

造船会社・海運会社・塗料メーカ・鉄鋼メーカ等の参加による鉄鋼業界からの受託研究として、バラストタンクの局所腐食進行・塗装劣化を予測するシミュレータの開発に取り組み、シミュレーション結果をIACS腐食モデルに関連付けることができるシミュレータを開発しました。今後、長期経年船における塗装劣化、腐食進行データでの検証により、IACS評価基準に基づいて耐食鋼による塗装寿命延伸・腐食予備厚減少効果を評価できることとなりました。

高速船の構造設計技術の高度化に関する調査研究

現行の国内高速船構造設計基準(1996年海事局通達)を長さ50m超(100m以下)の高速船にも適用するための見直しに取り組み、長さ50m超(100m以下)の高速船に適用可能な基準算式を提案しました。また、船の長さによらず直接計算による構造設計を可能とするため、平成5年に提案されたRR744「高速船構造設計ガイドライン(案)」の位置づけを明確にしました。さらに、今回の見直しに当たって、現行基準を適用する際に、改正案に盛り込むべき点について洗い出しを行い検討しました。

 


【研究開発プロジェクトの育成】


■インキュベーション及びインキュベーションフェーズアップ・プログラム
将来的なプロジェクトのシーズ探索、発掘のための萌芽的・先端的研究として以下の方式で調査研究を実施しています。
 


■調査・研究
海事産業界の船舶技術に対するニーズを踏まえて、船舶技術に関連する研究開発動向、諸外国の技術・政策、環境保全・安全確保に関する国際的な基準・規格の動向等の情報収集及び整理を強化しています。
 


終了した研究開発関連の成果報告書はこちら


 
 
見える化.jpg 液化水素ローディング.jpg

溶接シームトラッキング装置の開発状況.jpg

工場見える化システムによる作業及び作業員の移動軌

液化水素用ローディングシステムの開発

(写真はLNG用)

溶接シームトラッキング装置の開発状況

アシストスーツ(HP用).jpg 未来船舶.png JSTRAロゴ2.jpg

  造船上向き作業用アシストスーツ    (コンパクト型)     (機能型)

未来の船舶(イメージ)

 

 
 
 


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