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■IMO会議報告
2月21日から25日までIMO本部(ロンドン)にて標記会合が開催されたところ、その主要な議題の結果概要は以下のとおり。 1.燃料タンクの防護 2003年に、重油などの重質油を運ぶ600載貨重量トン以上のタンカーは原則二重船穀化して防護する海洋汚染防止条約の改正が行われたことを契機として、それより多くの燃料油を積んでいる大型船の燃料油タンクに対し、タンカーと同様に、衝突・座礁などの事故時に油が漏れることを防ぐための規則の検討が行われてきた。 本件規則案は、海洋汚染防止条約附属書Ⅰの改正案として第53回海洋環境保護委員会(2005年7月)に提出され、順調に行けば、来年3月頃の同委員会で採択され、2007年8月以降契約した燃料油タンク容積の総合計が600m3以上の船舶に適用される予定。 2.塗装基準 船級協会連合(IACS)と海運関係団体との合同作業グループ(JWG)が提案したバラ積み貨物船の二重船側部の塗装基準については、日本提案と韓国提案を考慮しつつ、中国が調整役を務めるコレスポンデンスグループ(CG)で検討して来年の本件小委員会にレポートを提出することとなった。 今回の審議では、目標塗装寿命を15年とすることで合意された。また、塗装基準の適用範囲を全船種のバラストタンクとボイドスペースに拡大することが提案され、大勢が支持したことから、このスコープの拡大について第80回海上安全委員会(2005年5月)に諮ることとなった。 3.バラスト水管理 バラスト処理システムの生物殺傷効果に関する船上での生物殺傷効果に関する試験の必要性について審議され、型式承認試験の時は船上での試験を行うが、バラスト処理システムを船に設置したときの検査としては生物殺傷効果に関する試験を行わないとの意見が多数を占め、この審議結果を第53回海洋環境保護委員会に提出することとされた。 バラスト処理システムの型式承認基準案について、日本から一部変更を提案していたが、この件も本小委員会から第53回海洋環境保護委員会に報告することとされた。 3.その他 (1) 救命設備 救命胴衣などの個人用救命設備の性能試験と承認基準の改正案を作成した。再来年頃実施の予定。 (2) 統合ビルジ処理システム(IBTS) 機関室で発生するビルジに関し、水と油を極力混合させずに夫々分離して処理するシステム(IBTS)の指針案を日本から提案を行った。今次会合で寄せられた各国のコメントを考慮して再ドラフトし、次回会合で最終化する予定。 (3) 状態評価スキーム(CAS)の見直し 日本より、デッキとデッキロンジの隅肉溶接部の検査等に関するガイドライン等の提案を行った。内容については次回会合でWGを設置して検討することとなった。 (4) 旅客船の安全 救命や脱出設備の代替設計・措置に関する承認基準指針案の作成など多岐にわたる事項を審議。次回会合までコレスポンデンスグループ(CG)で引き続き検討することとされた。 (5) 船上排ガスクリーニングシステム 船上排ガスクリーニングシステム(SOx:硫黄酸化物)承認基準の指針案を作成。第53回海洋環境保護委員会で承認、回章の予定。 今回の議題には入っていなかったが、日本より参考として提出した脱硝装置の基準案については、次回会合の議題として取り入れられることとなった。 (6) 曳航及び係船装置 船舶の曳航・係船作業中の索の破断、船上設備の損傷により人身事故が起きたことを考慮して、係船・曳航装置の性能に関する指針を作成した。第80回海上安全委員会で承認、回章の予定。 (7) 高速船コードの見直し 次回会合で本件コード改正案を最終化する予定。
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